天竜キリスト福音教会 blog

浜松市浜北区にあるプロテスタントの教会で、幼児から90代の方までが集まっています

米国フロリダ州の教会によるコーラン焼却集会への反対声明

私たちの教会が属する日本同盟基督教団の「教会と国家」委員会から、下記のような声明文が出されました。
「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから。」(マタイ5:9)



2010年9月10日
米国フロリダ州の教会によるコーラン焼却集会への反対声明

日本同盟基督教団 「教会と国家」委員会
委員長 朝岡 勝

 米国フロリダ州の教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」が米国同時多発テロ9年目にあたる9月11日にイスラム教の聖典コーランを焼却する集会を呼びかけて、大きな波紋を広げています。9日段階で同教会はこの計画の中止を発表しましたが、イスラム排撃の主張に変わりはないようです。私たち日本同盟基督教団「教会と国家」委員会はここに同教会の行動を深く憂慮し、反対の意志をあらわします。
 宗教が自らの信ずる真理を追究するものである以上、その確信に基づいて行動する自由は保障されるべきです。しかしながら今回の問題はイスラム教に対する偏見と憎悪の感情に動かされたものであり、独善的で排他的なものと言わなければなりません。
 キリスト教信仰における「愛」は、寛容と親切、善意と誠実に支えられたものです。それは同じ信仰の立場にある人々にのみ限定される態度ではなく、他宗教に属する人々に対しても向けられるものであり、立場においては自らの確信を持ちつつも、態度においては異なる立場を理解する寛容さと謙虚さとが求められるでしょう。
 もとより聖書の語る福音は赦しと和解の福音です。他者を攻撃し、排斥するところからはさらなる対立が生まれることはあっても真の和解は生まれません。今回の出来事を通して世界各地で不幸な宗教的対立が生じることなく、再びこのような計画が繰り返されることのないように願います。