風の声 Ｎｏ．671(110123)

『神の主権』
マルコの福音書7：27には、イエス様が、汚れた霊につかれた小さい娘の癒しを求めた女性に対して、「まず子どもたちに満腹させなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、子犬に投げてやるのはよくないことです。」と語ったことが記されています。
これは、「私は、神の民（イスラエル人）の救いを優先しなければならないので、異邦人(ギリジヤ人）であるあなたに関わることはできない。」と言う意味ですが、娘の救いを求める母親へのことばとしては、ひどいものに思えます。しかし、彼女は、そんなイエス様の不条理とも思えることばを「主よ。そのとおりです。」と受け入れました。「神の主権」を認めた上で、自分の身を低くして、神様の愛とあわれみに訴えていった彼女の姿からは多くのことを教えられます。