【風の声】 Ｎｏ．730（120311）

『日頃の積み重ね』

『震災で実感したのは、日頃の積み重ねの大切さです。両親を失った私や妹、弟に対し、親戚や知人ら周囲の方々が優しく包んでくださったのは、両親や祖母が、いいお付き合いをしてくれていたから。大学に合格できたのも、震災後に急に頑張ったわけではなく、こつこつやってきたことを、そのまま続けた結果だと思います。家が壊れたり、家族を失ったりして、何もやる気がなくなったり、やけになったりする気持ちもわかるけど、生き残ったのだから、新しく積み重ねていきましょう。そして、笑うべし。下を向いているよりは、上を向いた方がいい。……。』

上記は、石崎雅紗香さん(釜石高校3年)が、「被災地の高校生たちへ」と言う題で書いた文章（3/6朝日新聞掲載）の一部です。励ましを受けると共に自分の生き方を問われました。