【風の声】 Ｎｏ．970(160918)

『キリストの力によって』
　使徒パウロは、Ⅱコリント11：23以下で、「私の労苦は彼らよりも多く、牢に入れられたことも多く、…死に直面したこともしばしばでした。……。幾度も旅をし、川の難、盗賊の難、…都市の難、荒野の難、海上の難、にせ兄弟の難に会い、…」と自分が体験した様々な困難を語っています。しかし、彼が言いたいのは、『自分の力によって多くの困難を乗り越えて来た』とか『だから私は強い』と言うことではありません。
「だれかが弱くて、私が弱くない、ということがあるでしょうか。（同11：29）」と言うことばからもわかるように、パウロは自分の弱さを認め、その上でそんな彼の弱さを覆って下さったキリストの力を誇っているのです。
「私は、キリストの力が私をおおうために、…弱さを誇りましょう。（同12：9）」
主の助けと励ましに感謝します。